レビュー

ヨイコノミライ①

店にぺんぎん書房版の3巻が残っておるのですよ。もっともその分はアレしてコレして(金銭面は)問題の無い形にしてあるのだけど、やはり勿体ないから俺が購入する事に。そんなワケでブコフにて1巻を購入。 ・・・スゲーなこれ。ヲタのリアルな心理・生態描…

ダメな議論

各種メディアのニュースで日々様々な社会問題に関して語られる議論、その中から「考慮に値しない糞議論」を選別するための機械的テクニックを教授するのが本書。多岐に渡る問題について、その全ての素養を身につけ検討する事は困難なのだから、本書で述べら…

裸の警察官

こういう内容も分量も薄そうな本を買って、金と時間の浪費をするのは避けなければ・・・と思いつつ、ついつい買ってしまった。元警視庁刑事・北芝健が明かす!裸の警察官 (別冊宝島)作者: 北芝健出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2006/10/21メディア: ムック購…

働きマン

人が仕事に熱心に取り組むサマは他者を惹きつける力がある。「プロジェクトX」や「ガイアの夜明け」といった番組然り、リアルで接する人然り。この作品が幅広く支持されているのも、やはり「働く事の美しさ」だろうと思う。 もちろん、それだけではないでし…

サウンドトラック

疾ってる疾ってる狂ってる狂ってるウタってるウタってる。古川日出男の脳はどうなってんだ?どういう頭の構造でどういう妄想を繰り返せばこんな物語が紡げるのか。げに恐ろしい男だ。読む際には彼のリズムに同調して、トランス状態で突き進む事をお進めしま…

鴨川ホルモー

京都を舞台に大学生がおバカな青春。雰囲気やノリが自分らの学生時代みたいで懐かしい感じ。特に著者の笑いのセンスはズバ抜けている。2〜3回大爆笑してしまった。この辺は好みによると思うけど。 「ホルモー」という題材は秀逸。もっと深く描写を行ってタ…

fine

ナンダロウ?最近この手の「30チョイ前下流男の焦りと苦悩とグダグダな日々」を描く作品が目につくのは、自分がそういう状態にあるからそう見えるだけなのか、そういう若者が増えまくってるのか。どっちもか。 で感想ですけど・・・ウワァァァ!!!おいそこ…

変わってるから困ってる

棚をいじってる最中にビビッと来たので購入。自分の管理してる棚は大概の本を把握してるのに、この本に関しては「初見」でした。アルェー、半年も俺の目に触れずにいたのか?かなりのレアケース。 ダメダメな奴らのグダグダな日常を描いてるだけなのだけど、…

格差社会 何が問題なのか

昼飯読書でここ1週間ほど読んでた本。格差ってのは具体的にどういう指標で判断できるのか。日本はどういう具合に格差社会が進行してきたのか。諸外国との比較ではどういう分析が可能か。こんなのを統計データを用いて簡単に教えてくれました。私もそうなの…

月刊COMICリュウ

今のところ読んだのは遠藤浩輝『HangII』、吾妻ひでお『不条理日記2006』、安彦良和『麗島夢譚』、鶴田謙二『おもいでエマノン』、安永航一郎『MMリトルモーニング』。どの作品も俺は好きな感じです。特に吾妻ひでおのSFパロディはワロタ。「夜店で串焼きに…

hon-nin

「hon-nin 本人」なんてタイトルなので、てっきり「本好きの為の雑誌」かと思いきや、違った。自分語りオンリーイベント。でもバカバカしくて面白いぞ。 コンテンツ一覧は公式サイトで見られます。未だ読了してないのだけど、今までのところクドカンと堤幸彦…

獣たちの夜

長らく読む機会を逸していましたが、ようやく読了。 ヒトVSヴァンパイアの闘争であり、学生運動に身を投じる高校生の青春物語・・・なのですが、もうそんなのどうでも良いよ。押井節全開。押井の全共闘への思いとか、「ヒト」や「ドウブツ」に体する考え方が…

天涯の砦

SF的なガジェットは殆ど用いず、人物の内面を描く事に焦点を当てている。後書きから類推されるように、今後の著作活動を見据えた実験だったのでしょう。 「事故で巨大なデブリと化した構造体におけるサバイバル」という設定。まず冒険小説として楽しめる物語…

日本ふるさと沈没

売場撤去につき購入。北海道だけ異質杉。吾妻ひでお/唐沢なをき/あさりよしとお だもんなぁ(w 個人的には鶴田謙二を堪能できただけで十分。初見の作家で米村孝一郎・ヒロモト森一も良かったかな。遠藤浩輝の「Sink⇔Float」は続きが今月創刊の「COMICリュウ…

ひと夏の経験値

ムムムムム。「TRPGプレイヤー青春小説」っていう新しい?形の小説だが、そのリアルなテイストに脱帽。キャラの作り方から立ち居振る舞い、その思考に至るまで「典型的草食動物的高校生TRPGプレイヤー」を綿密に描いてます。この辺りの「文化」を理解出来る…

超合法建築図鑑

街をブラついたりドライブしたりすると、奇妙な形の建物を目にする事が多々あると思います。ナナメにカットされた屋根とか、屋上からニョキっと突き出る不思議ちゃんとか。アレは「建築家の心オナニー」だと思ってたのですが、建物を作る時に規制を受ける様…

涼宮ハルヒの憂鬱

ようやく原作を読みました。やっぱ面白ぇー。そして原作を読むと、改めてアニメが優れた出来だってのがわかる。コミック版はちょっとアレだけど・・・ 読了してアニメOP映像の意味がようやくわかった*1。こういう事だったのね。個人的に「えっ?」と思ったの…

まほろ駅前多田便利軒

文春のグラズニーなやり口で読みたい作品を敬遠するのは癪だ。って訳で買ったみたが、やっぱり普通に面白い。最近ハズレを引いたり、そもそもエンタメでない作品を続けて読んだ事もあって評価が高くなってます。 三浦しをんの物語構築プロセスなんて知る由も…

アルフレッド・クロップの奇妙な冒険

バカバカしいギャグとかフルメタル・ジャケットパロディな会話とか、前半は良い感じでグダグダ、主役のクロップくんの「使えねーうすらデブ」っぷりも良い味出してるのだけど・・・中盤以降はヒドすぎる。 今さら「ダメ少年の成長物語」とか「クソが試練を乗…

STUDIO VOICE 9月号

クラウザー様表紙がステキ過ぎ。 漫画特集って事で、よしながふみ/瀧波ユカリ/若杉公徳/小田扉/石川雅之などなど、漫画家インタビューが大量に載ってます。ファウストの編集長とか西尾維新のもある。ファンは立ち読み推奨。『よつばと』の分析を保坂和志…

海辺でLSD

♪BE! BE! BE! BOYSBE!! 童貞大集合 年上好きのバイブルだ 心理をくすぐる不自然アングル 現実逃避だBOYSBE 上の兄貴の同級生 3兄弟実は穴兄弟 待ち伏せセクロス〜 見たか川島必殺の技 大人の階段ロング・スロウ・ディスタンス 我ら…

黒沢9巻

今回は路上生活者(略してロジョー)のオッチャンがイイ。 「ダメな人は・・・自分のダメを見ちゃダメッ・・・!」 「わしは捨てた・・・自ら捨てた民、ホープレスだ・・・!」 「「明日」は容赦しない・・・!生きてる限り、どんどん来る・・・!連続して来…

ComicCueとか

少し前にイーストプレスから漫画の注文書FAXが届きました。面白そうだな〜新刊台のネットで面展開してみようかな〜と、即決でカタカタ発注。FAX営業大成功ですよ。俺釣られ杉。 その一部が今日入荷。『COMIC CUE Vol.300!』『大王 (Cue comics)』『青い車 (C…

論理で人をだます法

ちょっと前にid:urininさんの所で、テレ朝の「下北サンデーズ」に関するこんな引用を読みました。 劇中、上戸彩(里中ゆいか)が古田新太(オーナー・下馬伸朗)に対して、 『下北サンデーズの劇団員は、それぞれ真っ当な仕事に就いていれば、一生の内に1億円程…

xxx

昨日見た「xxxHoLiC」のアニメが割と面白かったので、コミック1巻を買ってみました。CLAMP作品は高校時代に『X』『東京BABYLON』にハマって以来。 まぁ普通に面白いですね。アニメみたいに20頭身でなくて良かった。相談に来る客の抱えてる問題とか事後の…

第九の日

中編集。最初の2作は遊び心に溢れたSFミステリ。表題作「第九の日」とそれに続く書き下ろし短篇は「視点」についての考察をぶつけた作品。全編通じて「ロボットの自意識」という問題を通じて「心とは何か?」というテーマを投げかける。 テーマそのものが非…

シンギュラリティ・スカイ

「ポスト・シンギュラリティを描いた良作」ってふれこみで読み始めたのだけど、中程まで読んだ段階ではさほど新鮮さを感じず。普通の未来宇宙冒険活劇の印象。 しかし読み進めて行くうち、面白くて頁をめくる手が止まらなくなった。本書の特徴の一つとして、…

Pelikan Future

気付いたら入荷してた(そして売れてない)ので購入。シルバーは高いので青軸。F。 Pelikan – Schreibgeräte, Füllhalter, Druckerzubehör & Büroprodukte Pelikano Juniorみたいにドバドバでは無いです。書き味はフツー。ひっかかりも今の所感じません。よ…

これがワタシたちの小説ベストセレクション70

本屋のほんねさんで『オタク女子研究 腐女子思想大系』が取り上げられましたが、こちらは同じ腐女子的思考でセレクトした小説の紹介本です。 自分としては「普通の小説を腐女子的思考で(力技で)チョイス」を期待してたのですが、その点では期待ハズレ。あ…

街道をゆく〜北海道の諸道

フェア台刷新に関して色々と売場を手直ししてる時、ふと目に付いたのを衝動買い。北海道編って去年そこそこ売ったデータがあるのだけど、俺の頭の中からは存在が抜けてました。 まだ前半の函館編を読んでる途中なのですが、取り上げてる題材は中世の道南・松…