働きマン

人が仕事に熱心に取り組むサマは他者を惹きつける力がある。「プロジェクトX」や「ガイアの夜明け」といった番組然り、リアルで接する人然り。この作品が幅広く支持されているのも、やはり「働く事の美しさ」だろうと思う。
もちろん、それだけではないでしょう。周囲から「仕事出来ねぇ&面倒くせぇ」と評されて性格も捩じれてしまったが、しかし確固たる信念を抱き続ける編集者。理由はわからないけど昼行灯を演じてる元切れ者編集者な編集長(どことなくパトレイバー後藤隊長風味)。商品に入れ込む事を自制する営業。仕事と人生に自信を失うカレシ...etc。様々な人々の様々な思惑と仕事への情熱。読者は彼らそれぞれに自分を投射する事が出来る。よく計算されてるな流石は大先生だなと思います。
理屈云々はともかくとして、これ読むと「大変だけど仕事頑張ろうッ!」て気に一瞬でもなるのが素晴らしいよね。どうも最近はルサンチマンでどよ〜んな作品とか、妄想世界でわっはーっ!な作品ばかり読む傾向にあるので、良い意味でリアル社会に前向きになれる漫画ってのは素晴らしい。書店で売ってるサプリメントですよコレは。社会人なら誰にでもオススメしたくなる。
個人的な好きキャラは田中。以上。

働きマン(1) (モーニング KC)

働きマン(1) (モーニング KC)

働きマン(2) (モーニング KC)

働きマン(2) (モーニング KC)

働きマン(3) (モーニング KC)

働きマン(3) (モーニング KC)