レビュー

超人計画

文庫になったので即買い。何故ヒキコモリにもニートにもなっていないのか不思議で仕方ない私は、まさにこのエッセイの理想的読者だろう。この本は俺に捧げられたと言っても過言ではない。過言ですけども。 「『NHKにようこそ!』を上梓した後、鬱病になった…

帝都東京・隠された地下網の秘密

以前本屋のほんきさんで紹介されたいたのが面白そうだったので、平積み発注&購入。 パト2に登場した「幻の新橋駅」なんてのは有名ですが、東京の地下にはもっとスゲェのがいっぱいあるのですね。コレ読むと地下鉄・地下街・地下駐車場や首都高への見方も変…

まんがイロイロ

NHKにようこそ! (5) (カドカワコミックスAエース)作者: 大岩ケンヂ,滝本竜彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/06/23メディア: コミック購入: 1人 クリック: 33回この商品を含むブログ (229件) を見るああもう一直線にHELL展開。これ本当にアニメ化する…

世田谷一家殺人事件

あまりの衝撃に、先に読了している数点を飛ばしてレビューします。 世田谷一家殺人事件が発生したのは2000年12月30日から翌大晦日にかけて。丁度その当時、私的な理由で相当浮ついていたので報道を殆ど頭に入れてない状態でしたが、それでも記憶の片…

夏休み

フェア用のPOPを書いてしまいたいので、優先的に読んでみました。 読後感を一言で言えば「爽やか」。中村航からみなさんへ「夏の空気をプレゼント」みたいな。「このタイトルなら7月発売でも良いんじゃね?」と発売当初は思っていたのですが、読了して納得…

上手なミス(ry

先日書いた印象が最後まで継続する感じ。完全に好き放題やりましたね作者。この作品の本文中何十%をモノローグが占めるのか、誰かカウントしてくれませんか。 「上手なミステリの書き方教えます」とタイトルでぶち上げて、各章の頭ではその原則を一つずつ提…

99.9%は仮性

バカ売れした新書。そういう新書はあんまり読みたい気が起こらないのだけど、この本は面白そうなので買ってみた。微妙。 言いたい事はストレートで、「常識とか先入観とか前例とか固定観念とか、世の中の事は全部「仮説」に過ぎませんよ。そういうのに縛られ…

太陽の塔

森見氏からモデル料の振込が無い件について。これは間違いなく俺だろ!俺を4年間観察したんだろッ!!言い訳無用じゃボケェ!!!ウボァーウボァァー・・・ てな感想が全国で大量発生してるっぽい。帯には「すべての失恋男たちに捧ぐ」って書いてあるけど、…

七王国の玉座 1

ふおおおぉぉ!キャラ立ちまくり!設定が壮大!語りが面白ぇ!こんなに伏線張りまくって大丈夫ディスカ?とんでもないシロモノだな。ドキドキの権謀術数と血湧き肉踊る合戦、愛と友情と誇りの物語。たぶん(←1巻はプロローグなので、あまりそういうのは出て…

神様のパズル

「宇宙は“無”から生まれた」と、彼は言った。「すると人間にも作れるんですか?無なら、そこら中にあるーーー」 量子論をベースにして宇宙を作るのは、ツンデレ天才美少女×ダメ学生。青春小説の殻の中身には、イーガンもビックリなハードSFが。すっごいのが…

ソウルトレイン

うわぁ〜。ジメジメした準ニート童貞青春小説。ひたすらダメなフリーター生活(勤務中も仕事しない)と童貞妄想が全開です。これはアレだよね、この独特の世界観と微妙な心の動きに理解を示せる人は良いけれど、そうでない人が読んだら、エイリアンを描写し…

ボーイズ・オン・ザ・ラン

疲れた。今年度の漫画作品で俺評価最高峰に位置する作品だ。面白い漫画を読んで、なぜ疲れるのか?それは2巻の帯で言われているように、この作品は「打たれるマンガ」だからだ。笑い?萌え?共感?そんなヌルいもん、この漫画の本質とは1ミリも関係無ぇ。…

バレルロール

『鉄のラインバレル』の2巻と3巻を購入。エヴァっぽい所も多々見受けられるけど、ロボのデザインはやっぱりFSSの影響が強いように思える。カッコイイ事は良い事だ。ヴァーダント萌え。 戦闘時の絵が見辛いのが難点だろうか。ロボット描くだけでもスゲェ大…

戦利品

下に書いた売上稼ぎの自己購入。当然のように漫画ばっかり。鉄のラインバレル 1 (チャンピオンREDコミックス)作者: 清水栄一,下口智裕出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2005/06/20メディア: コミック購入: 2人 クリック: 117回この商品を含むブログ (150件)…

久々に感傷的になっている。

「アジアンタムブルーを乗り越えた株だけが、冬を越え、活き活きと生きていく。そうなればこっちのもので、その後は二度とアジアンタムブルーは訪れない。」 たぶんアジアンタムは、ブルーを乗り越えても、その体の中に刻まれた傷は一生癒える事が無いのだと…

アトモスフィア

うわぁ〜よくわかんね〜。Jコレから出すだけあって、俺ごときには後何回読んだらわかるのか、っていうか何度読んでも全部は理解出来ないのじゃなかろか?って感じです。『ディアスポラ』の方がまだ分かり易いかも(ってディアスポラも殆ど理解出来て無いと思…

レフトアローン

藤崎慎吾の作品は初めてですが、期待以上に楽しめた作品でした。帯に書いてある「『象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)』に並ぶ傑作短篇集」という煽りは、誇張では無いですね。(『老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文…

宮崎摩耶

エロ注意。宮崎真耶の作品は成コミマークが無い割に、かなりの売上が見込めます。「成コミマークなんて飾りです。エライ人には(ry」という人も多いのでしょう。同じ系統でポン貴花田とかもそうですね。今日、シュリンカーの上に新刊の『/Blush 1 (バンブー・…

戦線スパイクヒルズ

新刊を積む度に気になっていた本作品ですが、とうとう買ってしまいました。試し読み無しで漫画を買うのは久方ぶり。 うーん、大成功。スウガク萌えるよスウガク。作者的にはキクチさんに萌え死んで欲しいのだろうけど、スウガクの破壊力の前には圧倒的に無力…

夢口上ドキドキパニック

『ドリーム・レッスン』。AVみたいなタイトルですが、決してエロ本ではありません。所謂自己啓発本ですね。私は基本的にこういうのを読まないのですが、帯の煽りにヤられて買いました。以下、帯より引用。 「子供のころは大きな夢があった。なのに今じゃぼく…

ウロボロスの波動

遅ればせながら読了。「この連作短編集は太陽系開発史であると同時に、ファーストコンタクトSFになる予定である」らしい。 世界観と理論をガッチリ設定し、尚且つそれをダラダラと解説せず「こういう設定なんでヨロシク」みたいなノリで「芯の部分だけを大切…

雷轟 rolling thunder

押井守による軍事小説シリーズ「PAX JAPONICA」始動!オシイスキーなら読まん訳には行かんでしょう!南北戦争でアメリカが2国に分断され、それ故に実際の歴史ほど合衆国による影響が少ない世界。この世界で「二度の大戦で漁夫の利を得」、結果的に「敗戦を…

終末のフール

伊坂幸太郎の新刊を読了。小説すばるに連載していた短編集です。「5年後に隕石が地球にぶつかる」というトンデモ風味な設定の下、死の宣告を受けた人々の日常を描いています。 うーん、難しい。いや、伊坂サンだから文章は読み易いし、それぞれのお話も普通…

アフタ5月号

今さらながら読んだので。個別に書く程の事もないので、『げんしけん』に関して少しだけ。 いやー、p120の班目がカコイイな。今回は全編通じて班目なので、ファンにはたまらんものが。後数回で終わりでしょ・・・淋しいなぁ。作品として面白いのも勿論ですが…

暴本2

相変らず、書店員以外が楽しめるのか?というネタが満載。しかし全国の書店員の数を考えると、そこ限定で圧倒的支持を集めるってのは戦略的に正解だよな〜。なにせ相手は本を売る人なワケだから、気に入るとプッシュしたくなるし、勢い番子さんの既刊も揃え…

忘れないと誓ったぼくがいた

ホントは神林長平の短編も読む予定だったのですが、色々と他の事をやっていたので1冊しか読んでいない休日。「色々と」って言っても、旧miniの在庫や情報を漁っていただけなのですが。冬を考えると厳しいよな〜。維持費もかかるし。 さて本題。ある日を境に…

ちぇりあい

ここまで下らねぇ小説を読んだのは久し振り。もうテーマとか文体とか発想とか設定とか、随所に盛り込まれるパロディとか、全てが馬鹿馬鹿しくてどうしよう。無駄に疾走感(?)があるし。この本はマジメに読んじゃダメです(多分)。著者が我々に伝えたい事・・…

Sweet Blue Age

読みました。「できたてのセカイと、憂鬱なわたしたちの物語。いま、最も鮮烈な7人の書き手がおくる青春文学ベスト・トラック集。」(「BOOK」データベース)という触れ込みならば、正に私のスマッシュ・ヒットだろう。そう期待を膨らませておりました。 ハッ…

アフタ

今更ですが。少しだけ。 げんしけん:うはwwww読んで恥ずかしい度合いMAXパゥワー。笹原の喋り方が学生時代の俺に類似しててマジで嫌。どの部分かは言えね。しかしハズカシ展開も今月で幕か。個人的には、あと3ヶ月くらい引っ張ってくれても良かったけどな…

サウスバウンド

いやぁ、良い話だった。少年の成長と父親の背中、父親の背中と家族の繋がり。「幸せって何だろう?」という疑問に対する、奥田のストレートパンチが見事に入った感じ。2RでK.Oですよ。 しかし親父カッコイイな。小説や映画で「理想の父親像」は割と頻繁に…