夢口上ドキドキパニック
『ドリーム・レッスン』。AVみたいなタイトルですが、決してエロ本ではありません。所謂自己啓発本ですね。私は基本的にこういうのを読まないのですが、帯の煽りにヤられて買いました。以下、帯より引用。
「子供のころは大きな夢があった。なのに今じゃぼくの人生は、もうめちゃくちゃだ・・・」
27歳にしてジャスティンの生活はすっかり行き詰まっていた。しかしおじいさんは、この若者にはもっと大きな可能性があることを知っていた。
「ジャスティン」おじいさんはやさしく語りかけた。「お前に聞いてほしい話があるんだよ」
人生を変えた忘れられない夜はこうして始まったーーー。
ああ、読まなきゃ。ステキジジィの話、聞かなきゃ。俺の人生もメチャクチャだし。この煽り文を前面に押し出して展開すれば、そこそこ売れる本になりそうだなぁ。これに「ズキュウウウゥゥゥンン!!」と来る若者は、俺だけに限らず大勢いそう。おそらくアメリカでも同様なんだろうね。向こうでどれだけ売れたかは知りませんが。
おじいさんの語る「インディアンの小さな戦士」にまつわる十の小咄と、各章の終わりに挿入される「人生の知恵のまとめ」で構成される本作品。素直に言って、ありきたりな内容で期待ハズレ。でもそれは仕方無いですよね。人生の知恵に裏技なんてある訳が無くて、当り前の事を当り前に実行する事が大切なんだから。ありきたりの内容であっても、要は受け取り方の問題な訳で。
結局このお話を読んで思うのは、聞き手のジャスティンの様に、教え諭された事を素直に受け取る心こそが大事だよなぁと。それだけ。俺みたいにこの本を読んで「いや、それはわかりますよ。けど実際問題ねぇ・・・つか、出来りゃとっくにやってますぜ旦那ァ」みたいな事を言ってるウチはダメなんですな。私の人生、まだダームの塔で右往左往しております。あぁリセットボタンと攻略本が欲しい。いやむしろチートコードが欲しい。
#邦題、なんでAVみたいにしたのだろう?原著に忠実に「小さな戦士」にしとけば良かったのに。作中でも重要な言葉な訳だし。
- 作者: D.J.ヴァナス,D.J. Vanas,河井直子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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