超人計画

文庫になったので即買い。何故ヒキコモリにもニートにもなっていないのか不思議で仕方ない私は、まさにこのエッセイの理想的読者だろう。この本は俺に捧げられたと言っても過言ではない。過言ですけども。
「『NHKにようこそ!』を上梓した後、鬱病になった滝本のエッセイ」という事だけは知っていたのですが、こういう内容とは思わなかった。てっきり「人間・滝本の再生」的なストーリーだと思っていたのだが・・・どうなんだコレは?基本的に何もしておらんではないか。再生・・・というか、奴が行った彼岸が全くわからん。いったいどこに旅立ったのだ滝本!バカにもわかるように書きやがれクソがっ!
ああそうか。そういうことか滝本。お前はようするに、鬱状態でバッドトリップを繰り返しつつ脳内彼女と脳内リハビリを行ったと見せかけて、本当は糞難しい理論と引用を重ねて俺のような凡夫を馬鹿にしたかったんだろッ!氏ね、氏んでしまえ!結婚までしくさりやがってボケがッ!お前も、店の中でイチャつくカップルも、中学校の時に俺を馬鹿にした低能共も、幼稚園の時に俺を刺した蜂も、蜂が怖いっつって俺に抱きついてきたクセに、刺された俺を見て爆笑した売女もッッ!!みんな、みんな氏んじゃえよォォォォォォォ!!!
ハイ。この本を読むと、滝本のルサンチマンが伝染します。電車の中とか喫茶店では絶対に読まないで下さい。自室で全裸で読むべし。出来れば休日の前がよろしいでしょう。
あともう一つ。この本は、必ず「あとがき」まで読んで下さい。そしてページをめくり、角川源義の「角川文庫発刊に際して」を丁寧に読む事。ここ!ここが最高潮だから!さすが角川書店創立者、死後30年以上も経た後に出版される文庫を予期して、こんなネタを仕込むとは。恐ろしい人だ。

超人計画 (角川文庫)

超人計画 (角川文庫)