上手なミス(ry

先日書いた印象が最後まで継続する感じ。完全に好き放題やりましたね作者。この作品の本文中何十%をモノローグが占めるのか、誰かカウントしてくれませんか。
「上手なミステリの書き方教えます」とタイトルでぶち上げて、各章の頭ではその原則を一つずつ提示。それによって読者に喧嘩を売っておいて、本文中では逆を突いて来る・・・て事なのでしょうか。俺頭悪いからよくワカンネ。ミステリ経験値もアリアハン止まりだし。
この作品を一読した軽い印象で言うと、「喪失と再生の物語」なんですかね?それって『ノルウェイの森』の表面的印象と同じじゃないですか。併売か?併売すべきか?つってもコレは「脳内喪失・脳内再生」で現実なーんも変わらんし、これからも変わらなそうなのですが。
ここまで気に食わないってのは、やっぱり主人公のクソ野郎が気に食わないってのが大きいのでしょう。奴に好感を持てる人は、あんまり居なそうですけども。でもね、彼が考える事、言う事、それなりに良い事なんですよ。内に籠りがちの中高生って要するに昔の俺ですけど、そういう人は読んでみても良いかもしれない。一通り読んで、脳内で罵詈雑言浴びせて、ふと我が身を振り返ってみる。そうすると何かしら、得る所はあると思います。てゆーか今の俺も同様なんですが。
帯を眺めてみると、この作品はシリーズモノなんですね。本作のヒロインが主人公(なのか?)である前2作を読むと、また印象は違うのかも。
ちなみに俺みたいに「このウジ虫のモノローグに耐えられん」って方、本文をラップ変換してみて下さい。チェケラッチョ。読み易くなる。いやマジで。

上手なミステリの書き方教えます (講談社ノベルス)

上手なミステリの書き方教えます (講談社ノベルス)