アルフレッド・クロップの奇妙な冒険

バカバカしいギャグとかフルメタル・ジャケットパロディな会話とか、前半は良い感じでグダグダ、主役のクロップくんの「使えねーうすらデブ」っぷりも良い味出してるのだけど・・・中盤以降はヒドすぎる。
今さら「ダメ少年の成長物語」とか「クソが試練を乗り越えて巻きグソへ進化!」とか、そんなのイラネーっす。やっちゃイカンとは言わないけど、それならそれで何らかの新しい試みを入れるなり、ガッチリ心を掴む要素を入れてくれないと。フツ〜に冒険してフツ〜に大ピンチで、いつの間にかハッピーエンドなんてアナタ・・・日本の読者ナメんな。西島大介のイラストが勿体無ぇ。
これハリウッドで映画化するのですか・・・それは逆に良いのかもしれない。ハリウッドで映画化って、原作がスッゲェ面白いのより、単純で見せ場が有る話の方が向いてそうだし。つうか作中の演出が妙に「絵的に良さそう」な描写が多いのは、ハナっから映画化原作として位置づけられてるからなんだろか。