キャラクターズ

イカンなぁこういう偏差値のお高い作品は。何がイカンって著者の意図を把握しかねるし、いざ考えが纏まった所で「誤読ですね、わかります。」とか言われるの怖くて満足に感想も書けやしない訳でしょ。ホラ検索したって殆ど感想なんて出てきやしませんよ? あぁオッパイオッパイ。

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東浩紀桜坂洋を誑かし、キャラクター小説の形を借りて、純文学界・純文に寝返ったラノベ作家陣に裏拳批評を叩き込もうと。そう見せかけて実は桜坂が東を利用していて、自分の評価を落さずに気に入らない元・お友達をフルボッコしたのだと。そんな感じ? 嘘だけど。
私小説化したライトノベル作家とやらに、どういうカウンターを喰らわせる事が出来たか? わかるかそんなもん。
でもまぁ良いのだ。「小説として」面白いか否かと尋ねられれば、本作は十分に面白い。そもそも対象とする事柄についての知識はどうあれ、こういうメタ小説というのは好物だから。オティヌティーヌを右手で擦りながら小難しい理屈を捏ね回して、でも言ってる内容は「幼女のワレメでふるおっきだぜベイベ!」みたいな奴(隠喩)は大好きだから。意味がわからずとも、タンクローリー朝日新聞本社にテロを仕掛けるの男を見るのは楽しいことに違いないのだ。
「文学批評」とやらを正確に理解できる人にとっては更に興味深い作品なのだろうけど、単純に「理屈捏ねて人を貶め、性器振りかざして大暴れするのが大好き」って人にも十分楽しめる小説だと思いますよ。とりあえず立ち読みしてみれ。