キャラクターズ
イカンなぁこういう偏差値のお高い作品は。何がイカンって著者の意図を把握しかねるし、いざ考えが纏まった所で「誤読ですね、わかります。」とか言われるの怖くて満足に感想も書けやしない訳でしょ。ホラ検索したって殆ど感想なんて出てきやしませんよ? あぁオッパイオッパイ。
- 作者: 東浩紀,桜坂洋
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 380回
- この商品を含むブログ (66件) を見る
私小説化したライトノベル作家とやらに、どういうカウンターを喰らわせる事が出来たか? わかるかそんなもん。
でもまぁ良いのだ。「小説として」面白いか否かと尋ねられれば、本作は十分に面白い。そもそも対象とする事柄についての知識はどうあれ、こういうメタ小説というのは好物だから。オティヌティーヌを右手で擦りながら小難しい理屈を捏ね回して、でも言ってる内容は「幼女のワレメでふるおっきだぜベイベ!」みたいな奴(隠喩)は大好きだから。意味がわからずとも、タンクローリーで朝日新聞本社にテロを仕掛けるの男を見るのは楽しいことに違いないのだ。
「文学批評」とやらを正確に理解できる人にとっては更に興味深い作品なのだろうけど、単純に「理屈捏ねて人を貶め、性器振りかざして大暴れするのが大好き」って人にも十分楽しめる小説だと思いますよ。とりあえず立ち読みしてみれ。