自戒の念を込めて。

本屋大賞候補作10作品、読了。最後の2作品は『ミーナの行進』『陰日向に咲く』だったが、結局これらは上位に入らなかった。感想はまた別の機会に。
少し嫌らしい話。今回の本屋大賞、私は某京大に穫らせたいのである。どうだろう、やはり某陸上小説はかなり強いだろうが、票がかなり割れそうな状況もあるため、そこそこに検討出来るのではないだろうか。
ここで本屋大賞のシステムを復習してみよう。投票の得点換算は、1位=3点、2位=2点、3位=1.5点である。要するにこういう事だ。票が割れて1位推薦数が僅差になれば、2位3位の得票数が勝負を決める、と。今回、場合によっては「1位得票数は最多だったものの、2位3位の票数で差をつけられて大賞を逃す」というシナリオが有り得る。過去の選考でその辺どうたったかは知らない。調べるのメンドイし。
言いたい事はおわかりでしょう。自分が何としても推したい作品があった時、2位3位はどの作品に投票すべきか。ただし、注意しなければいけない。本屋大賞の公式にこう書いてある。

【設立の経緯】
売り場からベストセラーをつくる!
本が売れない時代と言われます。出版市場は書籍、雑誌とも年々縮小傾向にあります。出版不況は出版社や取次だけではなく、もちろん書店にとっても死活問題です。
その状況の中で、商品である本と、顧客である読者を最も知る立場にいる書店員が、売れる本を作っていく、出版業界に新しい流れをつくる、しいては出版業界を現場から盛り上げていけないかと考え、同賞を発案しました。
【賞の概要】
書店員の投票だけで選ばれる賞です。
本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含みます)で働く書店員の投票で決定するものです。過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。

http://www.hontai.jp/about.html

手前の好きな本、好きな作家に大賞穫らせる為に、投票戦術を考えて「心の順位」を入れ替えるのが正しい事なのか。発掘精神、開拓精神のある投票なのか。その辺をよく考えてから投票すべきなのでしょう。