ナチュン

ナチュン』は先月の新刊予約時に著者名でググり「大学のセンセイが漫画書いとるのか!?しかも四季賞佳作を撮っておるとわ!」と驚愕し、ネット上でも評判が宜しかったので少し多めに仕入れた経緯がある。最近はアフタ本誌を買ってない*1ので絵を見るのは今日が初めて。
脳に障害を負った天才数学者が撮ったイルカの映像、学者連中は一笑に付したその映像だが、唯一人主人公は「世界を征服し得るアイデア」を得る・・・。と、のっけから何やら壮大な話で面白そうなワケです。イルカの行動観察がどのように人工知能へと繋がるのか?天才が残したメッセージとは何なのか?♪ウェルコネよ〜う〜こ〜そエス〜エフ〜です。
と期待は多いに高まった一話なのだけど、その後は沖縄でノンビリと漁をしたり変人と絡んだり、たま〜にイルカの観察をしたりで話が進まない。味のあるオヤジキャラ「ゲンさん」と褐色美少女が出てきてお楽しみ的には全然オッケーなのですが。怒濤のSF展開を期待してた分、肩透かしな感じも。
と言っても1巻ラストではなかなか物騒な感じに状況が動いて来たし、登場人物の陰も見えて来て布石はバッチリ。続刊に期待と言ったトコロ。設定もなかなか興味深いモノがありますし。心配なのは今後もコンスタントに連載が続くのかって部分だけかな。本業多忙につき・・・なんてのは勘弁して欲しい。頑張れ都留さん!

ナチュン(1) (アフタヌーンKC)

ナチュン(1) (アフタヌーンKC)

*1:本屋に勤めていると「立ち読み」をしなくなり、連載を追っているる漫画が逆に減ってしまったってのは俺だけだろうか?店だと営業時間外でも「サボってる」感が出てしまうし、かと言って他書店やコンビニで立ち読みする気になれないし。漫画担当者と言えども「読むのも仕事だ」とはねぇ。そこは会社の雰囲気もあるだろうけど。