テールズ オブ ブックショップ

日経ビジネスAssocie」のコラムを読んで思った事。
マーケティングの世界でよく登場する(らしい)経験則「パレートの法則(=80対20の法則)」。「売上の80%は上位20%の顧客から生まれる」とか「利益の80%は売れ筋上位20%の商品が稼ぐ」とか、そういう話らしい。逆に貢献度の低い80%部分を指して「ロングテール」と呼ぶみたいです。
これまでは捨てられる事が多かった「ロングテール」。しかしAmazonのデータでは違うとか。年に1冊程度しか売れないロングテール部分の売上が、全体の半分を超えるらしい。
どちらかと言えばネット購買は「近所の店で買えない物」を買う際に利用することが多いでしょう。とすれば当然、マイナー系の商品の占める割合が高くなるのは道理。これ、一般の書店ではどうなんでしょ?
手元にデータが無いのでわかりませんけど、例えばコミックに限定したとして、売れ筋新刊とメディアミックス原作の売上って8割も行くでしょうか?多分、行かないです。電撃文庫なんかは危ないけどね。
こと書店に於いては「上位20%」にばかり力を入れるのはどうなんでしょ?新刊や売れ筋ってのは、その時その時の波があるし、モノが集められる保障も無い。それに在庫(=財産)の殆どを占める「棚」の商品が「無意味(=貢献度が低い)」なら、そもそも本屋の存在価値が無いっス。
逆にお客さまの「上位20%」=いわゆる「本好き」であり「リピーター」のお客さま、これは大事にしなければ。とするとやはり、彼らに満足いただける「ツボをついた品揃え」が必要であり、これは即ち「棚の充実」に他ならない。
なんて事は今更言うべき事でも無いのですが、どうも日々仕事をしてるウチに「棚」が疎かになって「エンド台&平台」ばかりに目が行ってしまいます。「上位20%のお客さまへ、下位80%の書籍を!」って、網膜にでも焼いておこうかな。勿論それ以外のお客さまも大切ですよ?
「仕事が回らなくて棚が疎かだぁ〜」→「今回のアソシエの特集(1週間行動計画)は参考になりそうだ」→「(コラム見て)やはり棚をキチンとやるのが基本・・・」てな具合にグルグル。魔法塵グルグル。明日はどっちだ?