大人の愉しみ
お正月用の各種在庫を撤収し、カレンダーも値引きのお陰で大分少なくなりました。空いた空間は予定してたフェアに入れ替えていくのですが、それでもまだ空間に余裕はある感じ。例によって「何かネタ無いかな〜」ってのが始まる訳です。
私がやりたいと思うのは「大人の愉しみフェア」。酒・煙草・コーヒーといった嗜好品の関連書を一箇所に集めて売ってみたい。お酒に関しては平台にいくつか積んであるのですが、なかなか良い動きをしてますからね。
というのも、今はソッチ系を売るには正に「旬」でないかと思うのです。相変らず「ちょい不良親父」はブームですから、外見ではなくて中身にもこだわってくる時機でしょう。北方謙三を気取って葉巻を吸ったり、普段ビールと焼酎を飲んでた人が突然ウィスキーやスピリッツ系に手を出したくなるかもしれない。煙草に関しては増税が決定しましたから、紙巻きからパイプ煙草等への移行を検討する人もいるかと思いますし。
そしてオヤジだけでなく、今春成人式を終えた若者にも需要があると思います。まあ今時「成人したから酒飲むぜ煙草吸うぜぇ!」なんて奴は居ないと思いますが、それでもそういうものに対する「接し方」は変わる時期かと。高校や大学時代は、酒や煙草の好みと真剣に向き合ってない感がありますからね。煙草なんて「何となくマルボロ」って兄さんも多いのでは?
では具体的にどんな本を仕入れよう?と考えると、お酒やコーヒーの本は腐るほどありそうですが、煙草の本はあるのでしょうか?最近何かと迫害を受けてますので、あまり点数が無い気もします。で、調べてみました。Amazonでキーワード「煙草」を指定すると、ヒット30件。「たばこ」だと160件。もっともこれは『皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)』みたいな小説も含んだ数ですけどね。以下、面白そうなのを列挙してみます。
- 『煙草は崇高である (批評空間叢書)』:煙草と歴史、煙草と哲学、煙草と文学との係わりについて述べながら、煙草がもたらした文化、喫煙の効用と価値を多角的に語る。
- 『煙草の蘊蓄―タバコを知ってタバコをやめる』:レビューによると「たばこ蘊蓄満載」らしい
- 『たかが、煙草・されど、たばこ―煙草はおっぱいである。たばこが好きで何が悪い!』:嫌煙なんてくそくらえ、たばこが好きで何が悪い! そこまで言うなら、嫌煙時代を喫んでやる。日増しに肩身の狭さを覚える「愛煙家」諸氏に捧げるロングエッセイ。
- 『シガー入門 (グリーンアロー・グラフィティ)』:まだシガーを知らない人のための必携バイブル。初めてのシガー選び、楽しみ方、実物大カタログを始め、シガーのすべてをやさしく紹介する。
- 『たばこ屋さんが書いたたばこの本 (HANDS BOOK)』:なぜたばこを吸うのか・たばことスレレス・たばこの作り方…等々、雑学としてのたばこもおいしいゾ。
- 『Discover Habanos―ハバナ・シガー、紫煙の誘惑』:初めてのキューバ訪問、そしてシガー・パーティーから、いつしか葉巻にはまり、その豊かな一服と共にゆったり流れる時間を過ごす-。毎年キューバを訪れる著者が、ハバナ・シガーの魅力を美しいカラー写真と解説で綴る。
流石に絶版っぽいのが多く、取れそうな本も返品入帖されるか不安な版元がゴロゴロ。それでもまあ、そこそこには商品ありますね。フェアの規模と方向性をもう少し詰めてみようと思います。