ダ・ヴィンチ9月号

まだ全部は読んでないけど、とりあえず。
ライトノベル信者はバカなのか?」って冒頭から凄いこと言っちゃってるな。
版元の「ラノベ布教」は最近すごい必死な感じ。書店としてもラノベに対する偏見を無くして、ぜひ、より多くの層にラノベを読んで頂きたいものです。ま、そうなったらなったで、今以上に配本足りねえよ的な状況が発生するわけですが。
ただ今回の特集には疑問な点も。「村上春樹村上龍角田光代綿矢りさの作品が好きだったら、こんなライトノベルを読んでみてほしい。」ということで、4人の作家別にオススメのラノベを紹介してるわけですが・・・どうなんだコレ?
例えば村上春樹ファンにオススメの本(例えばっていうか、春樹以外の3人はあまり読まないので、言及のしようが無いのだけど)を見ると、春樹作品を「現実社会との乖離を感じる「僕」」という一面的な切り口で捉えて、その視点でオススメの作品(=同じような主人公が登場する作品)を挙げているだけの気が。
オススメに挙がってる「スラムオンライン」にしても、ネット廃人寸前の坂上クンが感じる「社会との距離感」と、春樹作品のそれとは全く別次元なモノじゃないかと。そもそも春樹を読んでる人が、単に主人公への共感だけで読んでるのでは無いわけで。
まあ興味を持ってもらうのには良いのかな。それにしても、ここまでハッキリ書いてしまうとむしろ逆効果の気もするね。なんて書店員風情が偉そうな事を言ってみるテスツ。
作者インタビューに米澤穂信桜庭一樹日日日が載ってるのにはビクーリ。まさに特集を組もうとしていた人たちばかり。さすがはダ・ヴィンチ、書店への精密援護射撃には頭が下がる(そんなつもりじゃ無いだろうけど)。
つーか桜庭先生って女性だったのね。勝手に男だと思い込んでますた。