なぜコミック売場は店の奥なのか?

Twitterid:banraidouさんが「一般書店で在庫・売上構成比が高く、また万引リスクもあるコミックをわざわざ入口からもレジからも遠い所に置くメリットは何だ?」という話をされていて、それについて少し考えてみた。
基本的には「客層の幅」という観点でベストセラー文芸・エッセイ・ビジネスの類が一等地に置かれる事は説明できて、その繋がりで棚配置していくとコミックが奥になる、という図式が一つ。
また店の最奥には児童書が配置される事が多い*1ので、古い考え方だけど「子供のモノ」って意味で漫画が隣接するってのもあるか。
あとは在庫点数だろうか。コミックはどうしても在庫点数が多くなるので、他ジャンルと比べて広い売場面積が必要になる。だから入口近くに持ってきちゃうと、売場デザインとしてバランスが悪いってのがあるね。
けどこれらは「コミックが奥にある理由」であって「メリットの説明」じゃない。客層の幅って言ったって実際には漫画読む人も多様だし。レジの近くにあった方がどう考えても良い。例えば池袋ハンズの近くにあるリブロ。ここは入口ほぼ正面にレジがあって、レジに向かって右側はコミック売場、左側は雑誌→文芸→文庫その他って配置になっている。近所に強い専門店があり、また駅近くには日本有数の大型書店がある割には健闘してる印象がある(特にコミック)。
結局の所、店舗レイアウトの問題で「仕方なく」コミックを奥に配置する場合が多いって所だろうか。あとこれは微妙なんだけど、「本屋の主役は文芸書(文字モノ)! 漫画なんてwwww」みたいな文化的差別意識みたいのもあるのジャマイカ?とも思う。本を読まない、本に対して愛情が無い、というような人間が経営者の場合であってもね。うーん、これは単なる被害妄想かなぁ……

*1:判形の問題と、入口にガキが居ると邪魔だし危ないって理由か