伊藤家的

皆さんはSuicaPasmoの類いをどのように運用しておられるだらうか? パスケースの類いに入れるのが、まぁ一般的だろう。
おサイフケータイ」というのはよく考えられたモノで、パスケースを取り出すワンアクションを省略する事が出来る、画期的なサービスである。皆ケータイは常に手にしているだろう、という事だ。確かに通勤中に周囲を観察すれば、なるほどそういう人は多い。
しかし。個人的にはこのサービス、何ら魅力を感じない。ケータイは基本的にポケットへ突っ込んだままだからだ。パスを取り出す手間も、ケータイを取り出す手間も、変わらない。パス(というか名刺入れ)には他のカード類も入れておる訳で、おサイフケータイにした所で、持ち物が少なくなる訳でもない。
要するに、常に手にしているものに仕込まねば意味が無いのだ、ICカードというものは。では、常に手にしているものとは、何か。
本だ。文庫本だ。
通勤中は必ず読む。「電車とホームは混みあっておりますのでご注意下さ〜い本を鞄に収めようとしないで下さ〜い。この電車は折り返し準急現実逃避行きとなりま〜す」という状況がある。よって、本は改札を出たあたりで鞄に入れるのが常だ。そして、文庫本には同じ革のカバーを必ず用いている。
そう、文庫カバーにICチップを仕込めば良いのだ。これは書痴という限られた人種のみ享受出来る利便ではない。ケータイを弄り倒しているのと同数、いやむしろそれ以上の人間が、通勤中に文庫本を読んでいる。
現状ではカバーの折り返しに両面テープで固定するのがせいぜいだ。だがこれだと、チャージ時に多少不便である。ならば、予めICカード固定ギミックを仕込んだ商品があれば良いのだ。なに簡単なポケットの類いを縫い付けるか、或は固定バンドでもあれば良いのだ。
もちろん、そういう簡単なギミックであっても、商品として作り際には結構なコストがかかってしまうだろう。だがかなりの需要が見込めると思う。多少価格が割高でも、買ってくれる人は多いのではなかろうか。
誰か作ってくらひゃい。