ジョン平とぼくと
先日某氏から頂き、本日読了。ありがとうございます。魔法だ。魔法が良い。
- 作者: 大西科学,銀八
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2006/09/13
- メディア: 文庫
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そしてまた、魔法そのものの素敵さ。本作に於ける魔法とは「思いを、形にする」ものだ。術者の脳内に形成されたイメージを、物理的エネルギーとしてアウトプットする。決して万能ではない、ささやかな力。それでも世界は僅かに変わる。「そうあれかしと叫んで唱えれば、世界はゆるりと片付くかもかも!」そんな感じだ。素敵じゃあないかね?
もう一つ、青春小説としての秀逸さについて。主人公・北見重は俺か?てゆーか解説書いてる小川一水は俺か?とにかくダメ、とてもダメ。あー俺も物理室に閉じこもってたなぁ。屁理屈武装でドブ板程度の壁をこさえて「高い壁の男」気取りですよ。もう全編通じて主人公クンに共感したりイラついたりですけど、特にこの会話がグッと来ましたよ。
「そうやって自分の殻に閉じこもって、馬鹿にしやがって」
「馬鹿になんてしていない」
「いや、してる。おまえは馬鹿にしてかかってる」
「だから何を。何を馬鹿にしてるって言うんだ」
「さあな。世界を、馬鹿にしてるんじゃないのか?」
同じ事言われた経験がww とりあえずアレだ、イケメンは絶対読むな。てことで某卿はその書を捨てよ。合コンにでも出よ。
#追記:「ジョン平」を「長平」に変換して(その上、顔を脳内ですげ替えて)読むのは失礼だからヤメロ。絶対。