小ラノ

いよいよ来月には小学館ラノベ文庫創刊。配本やら置き場所やら、頭が痛いですね。
そのラインナップを今日になって眺めていたのですが、ルルルの方はなかなか面白い事になってます。

篠原千絵飯坂友佳子といった少女漫画家が挿絵だけでなく、文章も担当しているのですね。もっとも篠原千絵は自作の外伝、飯坂友佳子は昔書いてたシリーズの続き(時間軸的には前)ですが。
中里融司の起用にも驚きます。電撃やGAで書いてるラノベと時代小説が持ち駒だけど、ガガガの方じゃなくてルルルで出す。これは興味深い。
翻訳作品も入ってますよ。タニス・リーと言えば最近では『銀色の恋人 (ハヤカワ文庫SF)』の復刊があって、これは表紙のお陰かハヤカワ方面と違う方々に売れてたり。耽美な作風ということですから顧客層にはあってるでしょう。翻訳ラノベはハヤカワや創元から幾つか出てますけど、純然たるラノベレーベルから出るのは極めて稀だと思います。動向に注目したい。
ガガガの方はそんなに注目したい情報も無いのですが、6月の新刊には「跳訳」という試みをした作品が入るみたいです。

跳訳”とは?
跳訳」シリーズは、伝説の名作をライトノベルとしてよみがえらせる試みです。
第一弾は海野十三の「十八時の音楽浴」をゆずはらとしゆきが大胆に翻案した『十八時の音楽浴 漆黒のアネット』! 第二弾として夢野久作「人間レコード」を佐藤大監修のもとリメイクした『脳Rギュル』を 7月に刊行! そのほか小栗虫太郎や国枝四郎、蘭郁二郎などを続々とお届けする予定です。

やはり後発という事で色々と考えておられる。願わくば流通・販売方面にも知恵を絞って頂きたいトコロ。