安全牌

ラノベブームだラノベが来るだと騒がれて、去年あたりからラノベ文庫・新書に参入する出版社が増えた訳ですが。しかしなかなか厳しいこのジャンル、勝ち負けがハッキリついてる感じです。そう簡単な話じゃねぇぞって事ですね。事実上撤退した所もある感じ。これ以上はどこの出版社も不用意に飛び込めませんな。
しかし他の売場に目を転じてみると、実はラノベより美味しいのでは?と思わせるジャンルもあったり。それはロマンス小説。
ハーレクイン・ソニーマガジンズ・扶桑社・二見書房とそれなりの数の版元がいたにも関わらず、原書房ランダムハウス講談社といった新参連中も大健闘。今日初めて配本があった竹書房のナントカ文庫も初日完売御礼でした。MIRAとぶつけたのが功を奏しましたな。
無差別レーベル纏め買い派の数が尋常じゃないこのジャンルの客層、も少し参入が増えてもまだイケるのでは?という気もします。問題は翻訳権獲得なのかな。ここら辺って外人作家ばっかだけど、日本人作家に書かせてはダメなんだろか。少女小説から巧く誘導してファンの裾野を広げるって戦略もアリだと思うが。ってもしかしてヴィレッジブックスの桜井亜美とかはそういう狙いだったりするのか。全然売れてないけどな。