データ

店舗をゴニョゴニョって話があって、その絡みで新しいPOSの説明に日販の技術屋っぽい人が来る。ゴニョゴニョして結果良かったらウチの店でも導入しようかって話。以下色々と思う所があったりムカついたりで長文なので省略記法。
それで話を聞いたのだけど、どうも彼らの考えている事と書店の考えてる事の間の乖離は半端無いなという感想。色々あるのだけど、例えば「在庫管理できます」とか「売上ランキングから現時点の在庫数も見れます」とか、そういうのは(それはそれで役に立つけど)基本的にどうでも良いと言えばどうでも良いじゃない。手前の店で売れてる商品と在庫なんざ(この規模の店なら)ある程度脳内で把握してるっつーの。そうじゃない。こっちが欲しいのは、例えば「『よつばと』の推移」が欲しかったら1巻から6巻まで月別の売上数がパパッと出せる仕組み。「あ〜それは単品データを毎月落としてもらうしか無いですね〜」ってアンタ。売上ランキングも同様で、こっちが見なけりゃイカンのは、自分の店じゃなくて全国のランキングとかだよ。全国ランキングと自店の売上データ、時点在庫が同一画面で把握出来て初めて意味がある訳で。それも「全国ランキングに載ってる銘柄を単品でデータに当たってもらって・・・」て。現状と何も変わらんよソレは。
なんだろなー。こっちはさ、例えばアニメ化やドラマ化した時の推移、新刊が出たときの推移とかを積み上げたい訳ですよ。コミックであろうと文庫であろうと。そういうデータを保持していって、その時の評判やら時間帯やらって情報も残しておく。その積み上げで、多少なりとも売上の予測を立てて、適正な在庫と販売を実現させてこうって話*1。今の状態だと、「ああ「のだめ」は人気あるし月9だから、とりあえず各100〜」とか、主観的かつアバウトすぎるですよ*2。で結局余る方向で在庫抱えたり、それを大手がやって重版されない的状況も生まれる。もちろんデータ積むだけで完璧に実現出来る話じゃないけど、その為の努力は必要でしょう。それを今は紙の表に一年単位で記録してやってる訳だ。それが楽になるなら*3、月1万でも2万でも払うっつーの。そういう一番根本的な話を「出来ないッスね〜」って何なのかキサマらって思うのですよ。
どうも変な話ですよ。元のデータは日別の銘柄売上データな訳で、こっちでその抽出式を自由に設定させりゃ済む話じゃねぇかと思うのだけど。何がしたいのだろう。
何がしたいのって聞いたら、「出来ないのではなく、許可されていないとお考え下さい」と言われた。それって要するに「詳細なデータを簡単に活用出来ないように、意図的に制限してますよ」って事じゃん。人から金取っておいてコレか。この人らの考えてる「トリプルウイン」って何だろな。
最後の最後にボスが発した言葉。「結局オマエら10年前から何も進歩してねぇじゃねぇか!」。禿胴。いや10年前知らんけど。

*1:メディア化以前の実績に対してのパーセンテージとかその平均とか。新刊が出た時の売数に対する前巻の売数平均とか

*2:似たような条件の商品実績を確認はするけど、あくまで参考程度ってのが現状

*3:パコパコ推移を叩く手間が軽減されるってだけじゃなく、上に書いた様な分析がPCで楽に出来るって意味において