偶然力

昨日のエントリで『蟹工船・党生活者 (新潮文庫)』が帯巻き平積みって書いたけど、今日確認したら帯なんてありませんでした。素で平積み。担当者になぜ積んであるのか聞いてみたら・・・

「ホラ、ちょっと前に話題だったじゃない!」
「話題・・・?」
「ロシアに捕まった船長が釈放されたでしょ」

単に「蟹つながり」で発注したらしいぞ。一応は「マンガ版蟹工船(『マンガ蟹工船』)が客注入った」という理由もあったのだが・・・どうよ?
しかし実際に売れたのだから成功でしょうね。恐ろしいな・・・
それはそれとして、ちょっと書影を見て頂きたい。

「目立つ事」「中身を端的に表現している事」という表紙の条件を兼ね備えています。なにかと凝った表紙が多い中、このシンプルさの与えるインパクトは凄い。実際に店頭で他の表紙と並べてみると、その凄さがおわかりになると思います。これは文庫表紙ランキングでかなり上位に挙げて良い一冊ではないでしょうか。POPもこういうのを作れれば売上も違うだろな。