ヲタ論(w

講談社の「メカビ Vol.01」をパラパラと読んだのだけど、森永卓郎の「オタク批判に答える」が笑えたので書いてみる。笑止。
オタクへの無根拠な批判とか、そこに多く含まれる「性犯罪の可能性」って部分は、まあ良いんですよ。オタクが性犯罪を犯す可能性ってのが統計取った上で本当に高いのか?ってのはよくある指摘だし、そこを印象論だけで語ってる奴らは阿呆だよなぁってのが俺含めて多くの人の見解だろうし。メイド喫茶云々の部分についても常識的。問題はその後ですよ。
アキバ系オタクがオタクになった原因が、女性に対する深い絶望だからだ。」から始まる一連の文章。こんだけ長々と書いて、結局の所「イケメンと金持ちが女を独占したからパイが狭くなって、生存競争に溢れた奴が二次元に走った」ってだけでしょ?市場原理主義の影響として「女性が即物的にイケメンと金持ちに走った」とするが、その論拠が「終身雇用・年功序列が崩れたお陰で、長期的保証が得難くなったから」って部分のみに求めるのは、流石に無理があるって書いてて思わなかったかね?女性に対してもオタクに対しても、極端な例を全体論へ誘導してるじゃないですか。これは「電波」を通り越して「失礼」だろ。
こんな「オタク形成論」をブチ上げるにもかかわらず、森永は実際にオタクに対して「いかにして現在の君は構成されたのか?」って聞き取り調査を、一切して無いのだろうな。それにしても「想像力が決定的に欠けている」のは、アンタだと思うが。俺自身オタクだと自負しているし、幼少の頃から学生時代、現在に至る迄、周囲にオタクは腐る程転がっていたが、それが「女性に絶望した逃避者の群れ」だとは思わんがなぁ。女性と縁遠いのは事実だろうが、外的要因と自分の容姿・属性だけが理由じゃ無いだろ。自分がオタだから客観的に見れてない?そうっすかねぇ??
彼の論を締めくくる一言。「オタクこそ、すさんだ心ばかりの現代に生き残った、優しさの魂のような人種なのだ。私は彼らが愛おしくて仕方がない」←テラワロス