マンガのススメ方考

id:aerialraveさんが提唱されてる「ネット版「この漫画、いいんでない?2006」みたいな企画」について、せっかくだから自分も一枚噛んでみたいと思い、自分なりのスタンスを少し考えてみました。
自分は書店でコミックを担当してますが、大して漫画を読み込んでる訳では無いです。いや、好きですけどね漫画。だから自分がこの企画に参加するに当たっては、「書店のコミック担当」という役得を生かす形で考えたいと思ってます。「本屋大賞」の設立経緯には「商品である本と、顧客である読者を最も知る立場にいる書店員が、売れる本を作っていく、出版業界に新しい流れをつくる、しいては出版業界を現場から盛り上げていけないか」とあります。それをここでも適用しましょうって事ですね。
では、書店員ならではの切り口はどういったものでしょう?そこで、職務上入手出来るデータを考えて見ます↓

  1. コミックの「売上データ」を入手できる(自店および取次全体)
  2. コミック毎の「客層」がわかる

1に関しては一般の方でもデータ入手出来ますけどね。この場合、1と2を併せて考える事に意味があると思います。実際に店頭やレジに立っていて、「どういう売り方」をした結果「どれだけ売れて」、「どんな人が主に買ったのか」と。同じくらいの数を捌いたコミックでも、それが面陳仕掛けか棚差し回転かでは、意味が違ってきます(あくまで、仕掛けが効果を発揮した、という前提に立った場合)。また購買層に偏りがある場合、「なぜ、この客層にウケるのか?」「他の客層にはウケないのか?それともアンテナにかかってないだけか?」という考察も可能です。これもある種購買層の話ですが、「そのコミックを買った人が、他にどんな商品を買ったのか?」という見方も面白そう。Amazonの「この商品を買った人は・・・」の書店店頭版ですね。
「色んな見方が出来ますよ〜」みたいな事を申しましたが、実はもの凄く自分の曖昧な記憶に依存する上、田舎の小さい書店でのある種、偏ったデータに基いてたり。考察の有益性もそうですが、読んで面白いのか?という点にも疑問が残ります。
もう少し熟考。