少女ファイト4

読了。

少女ファイト(4) (KCデラックス)

少女ファイト(4) (KCデラックス)

日本橋ヨヲコの恐ろしい所は、物語全体を考慮せずとも、ものの数ページの流れとコマの魅せ方のみで読者の心を大いに揺さ振る事が可能な点だと思う。最低限の言葉でキャラクターの(=読者の)感情や記憶を抉り出し、決定的な一コマ、特にその「目」で一気に決壊へと導く。恐ろしい技量だと思う。
比較しろと言われれば『G戦場ヘヴンズドア』にまだ軍配は上げる(と言うかアレは殿堂入り)が、そういう意味での技量は本作で更に磨きがかかっていると思う。これから、もっと凄い漫画を描き続けてくれると思うと、正直ワクテカが止まらない。
書店での積み方(もっとも、とらのあなジュンクしか観測していないから、普遍的なモノではないと思うけど)から判断するに相当の売れ筋になっている事は想像に難くないが、まだまだ足りないと思う。前の職場(田舎都市郊外ロードサイド書店150坪強)換算で、新刊1週間100冊オーバーでもおかしくない普遍性と威力を兼ね備えた作品だと思うが・・・・・・