FOR SEASON

えーと、足立…和律サン？　あぁ、新人サン……
＞＜b 死刑！

For season (IKKI COMICS)

「カタオモイ」ってのは、ごくごくありふれたテーマだと思うのです。だからこそ、それを題材にして人の心を鋭く抉るのは逆に難しいのだろうと。枚数の限られた短編であれば尚更の事。
限られた紙幅を、更に絞り込んだ言葉とストーリーで構築し、絵によって行間を読ませる。特別なことは何も書いていない直球。だからこそのリアル。読者の内面を投影させる。作者の「想い」と読者の「想い」で作品を完成させる。これは並大抵の事じゃない。それを、新人が、やっている？　IKKI凄いなオイ。
「カタオモイ」って言っても単に「せつないですね〜。漫画って、ホントに良いですね〜。」というシベ超作品ではないのですが。でも魂の込められたストーリーに身を委ねた結果、涙という形でのアウトプットが真っ先に来る。後はアレ、脳内絶望トラベリング的な？　僕、当然のように明日も仕事なんですが？　どうしてくれるんだコノヤロウ。

＃なーんか絵柄が安定しないなぁと思ったら、収録順と発表順が違うのね。2004年時点の絵柄よりは、新しいほうが好み。けど最新の絵は、なんつーか一般ウケしそうだけど逆に勿体無いなぁって気も。頭のほうに収録されてる、2007年の絵が良いよなぁ。