、にはなっていない。

「本を読んだが書評を書く訳でもなく、かと言って感想を書く訳でも無い。読書によって引き起こされた、脳内の思考を適当にアウトプットするだけのエントリ」に相応しいカテゴリ名は何だろうか。2文字で。「雑文」は他で使ってるからな。「駄文」にでもするか。だが「本」との関連性が問題。
ここんとこ暫くぶりに再読してた本。

名作である事は今更言う迄もない訳で。結局のところ俺がSFを好きなのは、大仰な舞台やら設定やらを用いつつも、常にその行き着く先が「人間の在り方」「生命の本質」「コミュニケーションの意味」といった根源的な命題だからなんでしょうね。
アンドロイドと人間を対比させたこの作品を、スシ詰め状態の通勤電車で読むのは大変スリリングな体験なのでぜひオススメしたいと思います。途中駅で扉が開く毎に、とんでもない暴力に晒される中、まったくの無表情で進行する世界。その状況を認識しながら、ストーリーを追って下さい。背中に冷たい汗が流れますよ。
碇シンジ君は26話分とっても無駄な青春の過ごし方をなさってるので、とりあえず本作のエンパシーボックスでも体験なさってから次のステージへお向かい下さい」ってのは主題と全く関係ない上に両作の誤読に基づいている訳だが、脊髄反射的にそう感じたのもまた事実だというところでFin.