配分

文中ではスポーツの長期的トレーニング&自己進化に例えた話が出てるので、こっちは登山(@ヌルサークル夏山トレッキング)に例えてみる。
広河原から北岳登るときに最初の二俣の手前とかで「疲れた」とか言う輩は問答無用でパロスペシャ*1。少なくとも大樺沢二俣くらい迄は体力底尽きる事など有り得ない。もちろん最初のうちは楽なルートでも疲れるものだけど、それを乗り越え乗り越え山行を続けるうちに体力もついて来る訳です。しかしこの論法を、その先の八本歯のコル〜北岳とかで適用してしまうと、これは下手すると大惨事に繋がる。夏山一般ルートと言えども疲労で足の捌きが雑になり、ちょっとバランスを崩した時、下手をすれば岩場で数メートルの転落も有り得るから。自分が怪我をするのはもちろん、周囲の登山者まで巻き込む恐れがある。だからこの急坂を登る前にはキッチリ休憩を挟むし、体力のヤバい奴の事は仲間が常に観察してサポートしてやる。
リンク先でもこういう「無理をしない」事については言及されてます。健康的な体と心を維持して、という部分ですね。問題は、そうやって仕事をする・成長する時に一人では難しいのではないか?という事。登山の時に仲間や先輩がサポートしてくれるように、仕事でも上司や同僚同士のサポートは必須でしょう。そういう部分を無視して、これ読んだ単細胞が「仕事の壁ってのはなぁ、越えられるんだよぉ!!」とか部下に言い出すと、成長どころか逆効果になりますな。そういうのは基本的な仕事上の心構えな訳で。jkondo氏はそれを当然出来ているという前提に立ち、更に出来る仕事人を目指す為には、というレベルの高い話をしてる。その「レベルの差」を意識した上で、リンク先は読むべきだと思います。
や、当たり前の事を敢えて言う必要があるかとは思うのですが、居そうじゃないですか?こういうのを読むと翌朝速攻で訓辞を垂れる馬鹿が。
ちなみにこんな話を書店業務タグにした理由。jkondoさんはこの手のエントリを結構書いてるし、そろそろビジネス書執筆どうよ?とか思ったので。読みたい人は割りといるのジャマイカ。他にやりたい事がいっぱいありそうだけど。

*1:もちろん短休憩とかはセオリー通り挟んだ上での事