「丸み」があるだろ普通

売場作りと同時に個人的にもミステリ再始動と思って。いろいろと挙げて頂いた作品から選ぼうと思ったのですが、よく考えたら俺って東野圭吾読んだ事ないよなぁ、と。そして脳内小人が「お前のスリップ。お前の実績になるスリップ」と囁きかけてくるものだから、自然と足が創元に向いてしまった。
そこで選んだのが『月光ゲーム』。理由?作者の名前知ってたから。あとサブタイトルが有名作品のもじりだったから。お前本当に書店員か?
一応以下はネタバレっぽくなるのでご注意を。


えー、結論から申し上げまして、「読者への挑戦」に完全に敗れました。解答編読みながらマンガキャラみたいに「うわぁ!」とか頭抱えてやがる俺。超恥ずかしい。それでエントリのタイトルみたいな負け惜しみとか言ってたりするのだけど、正に遠吼。アレだよね、指摘されると「こんな簡単な話なのに!」とか思うから余計悔しいね。「作者はクローズドな状況を作るのに、なぜ(雪山でも孤島でもなく)火山を設定したのか?」なんてアウトラインから反則気味な推理をやって、見事に騙されたなぁ。いや設定には理由がキチンとあるのだけど、俺が取り違えてたって阿呆なパターンで。
まぁハズレにせよ多いに楽しめました。登場人物がいっぱい居て、何度も人物一覧を眺めながらページを行ったり来たりして大変だったけど、パズル感覚で面白い。謎解き以外の部分も普通に楽しめる文章だった。話の組み立てが巧いのカシラ。一つ難点を言えば、電波女出すの反則じゃね?ってトコか。ミスリードって言うのですか?それにしても悪質だぜコンチキショウ。
ミステリって面白いな。何故に俺は長らく離れていたのだろう?たぶん綾辻の所為。阿呆な中学生には偏差値高すぎたんだアレ。

月光ゲーム―Yの悲劇'88 (創元推理文庫)

月光ゲーム―Yの悲劇'88 (創元推理文庫)

#「超おもすれぇ」って書いたけど、Amazonレビュー欄がなんか糞味噌だ。アレレ?