『暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)』

買いますた。書店員の立場で読むとスゲェ面白い&共感できる。つかこの本、総売上の5割は書店員の購入になりそうだが。ダンボールに「小さな本 大きな野望」「母と子の読みちらかし」とか、書店員にしかわからないネタ多すぎ(しかもN販帳合限定)。返品頭紙が手書き伝票用なのが気になったり。
「タイトルに溺れて」の話は日常茶飯事ですな。「新聞で見た。出版社もタイトルも著者も覚えてない」ってのはよくあることなんで、ウチでは新聞の広告を切り抜いてスクラップしてます。で、それを見せて話を進める訳ですが・・・「見ても思い出せんなぁ。アンタ本屋でしょ(ry」新聞見て思い出せねぇなら、モノ見たってダメじゃねぇか?つか、そういうこと言うのはスーパーで「今日の晩御飯何にするか忘れちゃった。アンタ店員でしょ?思い出してよ。」って言うのと同義なのだが。
「俺の売場は俺の庭」も、凄く良くわかる。言われたことあるよ「店員の趣味なんじゃない?」。その同人系BLセレクトは、目の前にいるムサイ男によるものなのだが。ちなみに趣味補正をかけて平積みor面陳してるのは、『ハツカレ』とか『攻殻機動隊with押井』とかね。「夏コミ」平台にディーグレとかリボーンのアンソロ置いたのは「趣味」じゃないですから!
この本を買ってくれたお客さまには、特に「星に願いを発注を」を読んで欲しい。サボってるとか見る目が無いとかじゃないんですよっ!わかってくださいよ!日々取次とか版元とかに「二つで十分ですよ〜」ってブレードランナー的な事を言われてるんですよ!事後承諾的に。“give me four!”は素敵に無視されて。
ところで最後の方の「ウチの新刊300冊が××で行方不明に・・・」の××、アレは「玉子」が入るのかね?いやアレですよ?出版社の倉庫で「ゆで玉子休憩」してた隙に行方不明に!みたいな話ですよ?断じてプリンス自動車的な事を言いたい訳ではなくて。