さよなら妖精

米澤穂信の『さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)』読了。まだちょっとレビューを書く気分じゃないですが。
で、これ読んでて引っ掛かったのが、作中に登場する次のセリフ。
「本の注文には時間がかかるからな。欲しいときに間に合わない」
これってやっぱり、書店員経験のある米澤先生だから出てくる言葉ですよね。地方だと特に酷いです。取次在庫があっても最短5日。版元からなら7〜10日。地方小扱いとか官報だと更に遅い場合もある。物流の問題があるから、書店・版元・取次各サイドで問題は認識していても、なかなか改善は難しいですよね。
これをある程度短縮してくれるっぽいのが、先日から客注で一部導入し始めたヤマトのブックサービス。版元在庫でも1週間かからずに着荷してる感じ。掛率も一律なんで、モノによっては版元のweb在庫から取るよりお得だったり。
問題は、在庫状況を公開してない出版社では使えないトコロですね。在庫情報を送信してなくても、自分の所のwebで表示してくれてると有り難いのですが。