中学生に読ませたい本〜私感

昨日「本屋のオヤジのおせっかい」を考察していて、自分が中学生の時に私立図書館で借りた本を思い出し、ノスタル爺に浸っている今日この頃。そんな訳で無意味に羅列してみます。

  • ぼくの推理研究 (JUMP j BOOKS)我孫子武丸著。「かまいたちの夜」が流行った頃でした。我孫子の文体が読みやすかったし、中学生に丁度良いレベルのミステリーでした。でもこの本に惹かれた最大の理由は、「等身大の中学生の姿を見事に描いている」所だったのだなと、今にして思います。この本をきっかけに、我孫子綾辻等のミステリー物にハマっていきました。
  • ツァラトゥストラの翼 (講談社文庫):古本で入手した「ドルアーガの塔」とか「ルパンシリーズ」でゲームブックにハマっていた時に借りたのがこの本。難しかった・・・てゆーか解けなかった。後に出た文庫版は袋綴じで解答がついてたそうですが、この本には解答無し。悔しかった。調べてみたら、編集部にヘルプの手紙が山ほど届いたらしい。良かったね中学生の俺!お前、少なくとも「稀に見る馬鹿」じゃなかったっぽいよ!
    今なら解けるかも?と思うけど、既に絶版の模様。明日は休みだし、ブクオフ巡りしようかな。
    ちなみにこの後「TRPGのススメ」みたいな本と"GURPS MAGIC""GURPS MONSTER"を借りた事で、興味はゲームブックからTRPGへ移りました(プレイしてたのは、高校2〜3年の間だけですが)。
  • 陰陽師:記念すべき陰陽師の1巻目。小学校高学年辺りから所謂オカルトに興味があって、大陸書房の本とか読み漁ってたんですよね。その中で宿曜占星術の本から陰陽道の存在を知った時、ちょうどこの本が目に付きました。
    この作品の魅力は、全体に流れる雰囲気、特に「間」でしょうね。読んでる間は平安時代にトリップしてました。なりきっていたのは、主役の晴明じゃなくて相方の博雅。BGMは親が買った東儀秀樹のCD。当時この本を読んでいた時のような、豊かで安らぎのある時間、しばらく過ごしてないな・・・と思ったり。
    ちなみに、少し後での「陰陽師」が大ブレイク時や、同じように早く目を付けていた「星界の紋章シリーズ」の流行時に「俺にとっては千年前に通過した場所だけどね〜」と調子ぶっこいてた昔の自分は痛すぎ。仮想戦記モノを真に受けていた記憶と共に、脳内の「嫌箱」へ封印してます。