本日のお買い物 ー ダ・ヴィンチ8月号

トロ・リサーチ「“街の本屋さん”になるには?」に注目。
個人経営の書店が続々と撤退する今日、敢えて新刊書店を個人で経営とは驚き。
「やってみたい」「やりたい」って人なら結構な数が居るはず(自分含めて)だが、実際問題考えた時、開店・運営資金が莫大に必要な上に掛率平均78%の定価販売なんて鬼のような条件を考えた時、本当に実行する男(漢)気を持った人なんて、そうそういるもんじゃない。
立ち上げ準備から開店2週間後までを追っている本レポート。大変だろうなぁ・・・自分が関わってたら胃に穴が空くだろうなぁ・・・。でも、ゼロから書棚を作り上げてお客さまの反応を見つつ、自分の感性をミックスして棚をブラッシュアップしていくという作業には、他に替え難い楽しみがあると思う。最低限、自分と家族の食い扶持だけ稼げれるなら、こういう店を持ちたいもの。
このレポート、後日再びやってくれないかな?例えば半年経った時、(店舗の状態と経営者のスタンスや考え方が)どういう風に変わっているのか、非常に興味深いです。
ところで、コラム冒頭のマンガで「エロ本専門店?」とか「メイド風本屋?」とかお馬鹿な話をしている中、「本の無い本屋!」という案が出ています。マンガ内では「何それ!」と一蹴されてるけど、個人的にこれは面白いと思う。
というのも、普段勤務しているとお客様から「〜という事柄について調べたい」とか「お兄さんなら、どの参考書にする?」「この子くらいの年だと、どの絵本が良いだろう?」とか聞かれる事が多々あるんです。一般的にはネット書店どころか「ググる」という事すら浸透していない現状。そしてネットの世界ではなく、本屋という奥行きでさえ「情報過多による取捨選択の困難」が発現している状況。ここで書店員に求められているのは、靴屋の「シューフィッター」や服屋の「ファッションアドバイザー」みたいな存在。言うなれば「ブックコーディネイター」的な要素なのでは?と思うのです。
であれば、書店員としての素養を持ちつつも、各分野の専門的知識を兼ね備えるスタッフを集め、お客様の求める本を的確に提案、その多くは取寄対応によって処理して在庫は最低限に抑えるという業態はイケるんではないかと思う次第。本の代わりに検索用のPCを置いたり、ブックカフェ化するのもアリかと。もちろん、客注品に関しては他より優先的かつ迅速に手配するという、取次の協力も不可欠な訳ですが。
こんな感じの商売やってるところが実際あるのか、少し調べてみようかしら。