疾風ウォルフ

配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)』で「本の雑誌」上半期ベストテン2位の栄光(?)を掴んだ大崎梢ですが、早速新刊を出したのですね。

仕事速ぇ〜。前作の評判が残っている内に出版出来たのは、商売的にも成功でしょう。ってウチの担当者は発注してんのかな?
一つ心配なのは本屋大賞。『配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)』は上位に食い込む可能性があると思うのですが、対象期間中に新作を出す事で票が割れる心配も。杞憂かな。

煎じ薬

何だかなぁ。

こういう手口で本を出そうって考えるトコが、まだあったのかって感じです。そろそろ消えると思ってたのだけど。
ところで、新書で大ヒット・中ヒット出した版元が執拗に重版を撒いてます。確かに話題になって売れたけど、もう必要数は在庫を持ってるし、今更増売が期待出来ると思えない。また新書自体の配本数も全体的に、不必要に増えている。しかしこれを「版元は現場を知らない」と片付ける事は出来ないのではないか。想像するに「版元の中の人のエライおじさん」が「新書売れるんだろ?ガンガン作ってガンガン刷れ!」的な号令を出しているのではないか。てな事を先日、同僚と話してました。エライおじさんが異様に単純化された方針を押し通す、そういえば身近でも似たようなエピソードは山ほどあるよね〜、と。
もちろんこれは愚痴と悪意を含んだ妄想に過ぎないのですが、このストーリーで考えると、上記のような本が出版され続けるのも頷ける気がします。まさか名の通った出版社の頭が「時代は萌えなんだろ?ゴチャゴチャ言わずに萌え本作れッ!」なーんて言うとは想像したくないですけどね。