ボーン・ホムラメイタム
まどマギ後編観てきました。
もうね、辛い。さやかちゃん。こう、2本の映画としてまとめると際立ちますね。コンサート劇場での介錯シーン、もはや涙を堪えられない。許してください。
美樹さやかの“出口”って、2つしか無いじゃないですか。ワカメ殺して上条奪い返すか、さもなくば魔女になって一切合切更地に戻す形で本懐を遂げるか。それ以外では救われない性質の願い。にも関わらず。
「さやかちゃん、魔女から人を守りたいって、正義の味方になりたいって、そう思って魔法少女になったんだよ?なのに…」
アホかお前は。
まぁでも、まどかがアホだからこそ。親友にさえ理解されない彼女を、殺し合いをした杏子だけが唯一理解してくれて地獄の道連れになってくれる展開が、もう途方も無い救いですよね。制作者の分身、視聴者の分身たるさやかちゃんに与えられた、唯一の赦し。素晴らしい落とし所だと思います。
それをなんだ。親友が大宇宙の意志さん(概念)になったと思えば、今度はわざわざ墓を暴いてコレだ。
「さやかちゃんを救うには、何もかもなかったことにするしかなくて」
「そしたら、この未来も消えてなくなっちゃうの」
「でも、それはたぶん、さやかちゃんが望む形じゃないんだろうなって」
「さやかちゃんが祈ったことも、そのためにがんばってきたことも、とっても大切で、絶対、無意味じゃなかったと思うの」
酷すぎるだろ。
それで納得して成仏しろとでも言うのか。「十分だよ。もう何の後悔もない」って顔よく見てみろよ。完全に「あたしって、ほんとバカフェイス」じゃないか。美樹さやか14歳、厄年。何度でも繰り返し呪いを振りまきたいお年頃でございます。
赦しを与えて綺麗に纏まった所で、突然戻ってきてまた殴りつけるの、本当にひどいと思う。
次回作、何やらパラレルワールド展開っぽいですよね。
どうせ最後はジェイソン・ホムラと概念さんがチュッチュして終了だろうとは思います。
だからこそ、せめて次こそは。
彼女に本当の赦しと安寧を与えてやってくれませんか。虚淵さん。