「レバノン」に登場した戦車について

昨日観たレバノン、戦車視点映画なので戦車の中が色々と描写されるのですが、見ていて疑問に思う部分が多々あったりします。

  • 戦車の中、やたら広くね?
    • 捕虜とか死体の置き場に使われたりするし、そもそも大人2〜3人直立できてる
  • さすがに至近&真正面からRPG直撃の割にはダメージ薄くね?
    • 外殻少し崩れてエンジンの調子悪くなった程度
  • つか主砲じゃなくて機関銃使えよ……


とりあえず、出てきたのはどんな戦車なのか調べてみました。

1982年6月6日、駐英大使に対するPLOのテロへの報復と、PLO撤退のためとして、隣国イスラエルが越境して侵攻する(ガリラヤの平和作戦、レバノン戦争)。イスラエル軍はLFやアマルと組んでレバノンに駐留するシリア軍を壊滅させ(この際、国産戦車メルカバを初めて実戦投入し、当時ソ連の最新鋭戦車であったシリア軍のT-72を多数撃破する戦果を挙げている

Merkava 1-Lesany-2



メルカバ Mk 1のようです。僕はメルカバについてSUPER大戦略の知識しか無いので「装甲輸送車としても使える」としか知らない。ググってみました。


調べたメルカバ情報と劇中描写を比較してみました。

  • 乗員の生存性を最優先した設計してる
    • 前部装甲が厚い ←RPG直撃で被害が少なかった理由?
    • 車体前部にエンジンを配置してる ←直撃った後にエンジンの調子が悪くなった理由?
      • エンジンを前に移したら社内が広くなった ←団欒できる。ムダにクルトン積める。


ただ、逆に納得行かない部分も。

  • 12.7mm M2重機関銃、7.62mm FN MAG機関銃、60mm迫撃砲を積んでる
    • 積んでるなら使えよ! 対人戦闘なんだから主砲より有効だろ!
  • 車体後部にドアがあって便利
    • じゃあ死体とか捕虜とか、後ろのドアから出し入れしたら楽だったんじゃね……
  • ソビエトロシア謹製T-72フルボッコした
    • 戦車はともかく、兵員があの練度でよくできましたね……


以上。突込みどころはあるにせよ、監督の実体験に基づいたってだけあって「ちゃんとしてる」のですね。