宇宙へ。

ヒルズで見てきた。なんと驚きの500円(今日だけ?)


とりあえず「ザ・ムーン」観てない人はレンタルするように。話はそれからだ。


月に焦点を当てた「ザ・ムーン」とは異なり、2時間弱の間にマーキュリー計画ジェミニ計画アポロ計画からスペースシャトル、コロンビア号の空中分解まで収めた本作は、正直行って駆け足の印象もある。かなり端折ってる部分があったり、細部に言及できなかったりするのは少し残念*1


でも。劇場の巨大スクリーンで見る宇宙と、そして地球の姿はそれだけで全部許せる。そしてまた、人類の偉大な宇宙開発史を一つの物語として魅せる力は圧倒的。ソ連はガン無視だけどね*2


ザ・ムーン」と「宇宙へ。」を比較すると、前者は記録映像とロケットマンのインタビュー、各ミッションの細かい説明を織り交ぜて「人類の一歩」を熱く語るっていうかなり濃ゆい作品で、ちょっと広く一般ウケするのはキツイかもと感じた。個人的には殿堂入り作品だけど。一方後者は、作品構成から音楽の使い方まで一般層をかなり意識していて、誰もが「人類の軌跡と、これからの旅立ち」に思いを馳せる事が出来るように作っている印象。穿った見方をすると、NASAが裏で手を回して「おいオバマ、宇宙開発に金使えやゴルァ」って世論誘導するために作らせた映画なのかもとさえ思ったり……さすがに無いか。監督エゲレス人みたいだし。


まぁ何はともかく、「ザ・ムーン」も「宇宙へ。」も、星の海に思いを馳せる全ての人類必見の映画である事は疑いない。特に小学生・中学生には学校の授業でぜひ見せてあげて下さい。小さいころに科学館やプラネタリウムに連れて行ってもらったり、こういう素晴らしい記録映画を見せてもらう事は、その後の人生に大いなる実りをもたらす筈だから。



追記1:『銀河ヒッチハイクガイド』を読んでる人にはスペシャルサービスがあるよ!
追記2:エンドロール時は脳内で「プラネテス」の主題歌を再生してました。オススメです。
オマケ:

*1:アポロ13は省いちゃダメだと思うんだ……

*2:意図的にアメリカ側だけで作ったってより、資料映像の入手可否的な話なのかも。