2008年下半期ライトノベルサイト杯投票

2008年下半期ライトノベルサイト杯投票です。

  • 新規作品部門

『ハーモニー』
【08下期ラノベ投票/新規/9784152089922】

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

      人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人
    Σ                           て
    Σ  びっくりするほどユートピア!        て人__人_
    Σ         びっくりするほどユートピア!      て
     ⌒Y⌒Y⌒Y)                          て
             Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
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 |\_〃´ ̄ ̄ ヽ..ヘ(   )ミ
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この作品を10頁程捲ると妙な高揚感に襲われ、ヘヴン状態に浸れる。

『機械じかけの竜と偽りの王子』
【08下期ラノベ投票/新規/9784048673549】

機械じかけの竜と偽りの王子 (電撃文庫)

機械じかけの竜と偽りの王子 (電撃文庫)

天下を獲れる器の正統派ロボットファンタジー
文体やキャラクターの使い方も好感度高いです。
続き早く書いてー!


『フリーランチの時代』
【08下期ラノベ投票/新規/9784150309305】

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)

『時砂の王』番外編収録とか反則。それだけでも投票せざるを得ない。
「生」をテーマに哲学的語りをしつつ、娯楽性と両立させるのは流石。こういう小川一水もアリ!
「いやぁ、SFって、ホントに良いですね〜」


『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』
【08下期ラノベ投票/新規/9784094510805】

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)

日陰を歩んできた、全てのヲタクに捧げたい1冊。
どん底まで突き落とした読者へ、最後の最後で希望の光を見せるのは、
「王道ストーリー」を書かんとした故か、それとも田中ロミオという作家の良心か−−?


『回帰祭』
【08下期ラノベ投票/新規/9784150309404】

回帰祭 (ハヤカワ文庫JA)

回帰祭 (ハヤカワ文庫JA)

id:kenkaian に勧められて読んだ。閉鎖空間SF×ボーイ・ミーツ・ガール。
SFとしても素晴らしい出来な一方、今を生きる若者の心をリアルに投影できてると思う。


ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』
【08下期ラノベ投票/新規/9784840124225】

敢えて「ジュブナイル」と呼びたい作品。
淡くて切ない物語が怒ストライク・マイ・スウィート・ハート


ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ』
【08下期ラノベ投票/新規/9784094510799】

ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫)

ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫)

虚淵玄は大変なB級映画風ガンアクションをバラ撒いて逝きました」


『小説 ファイナルファンタジーIV 上巻』
【08下期ラノベ投票/新規/9784757524583】

小説 ファイナルファンタジーIV 上 (GAME NOVELS)

小説 ファイナルファンタジーIV 上 (GAME NOVELS)

まぁアッサリしてるしね、特に戦闘描写なんか殆ど無い。
好感の持てる文体で、丁寧に原作ストーリーを追いました、と。
しかし、ギリギリまで絞り込んだテキストでノベライズしたからこそ、
原作を知っている人間の脳内には、彼らの(てゆーかカインの!)冒険がリアルに蘇る。
「仮想世界没入装置としての小説の在り方」を考えさせられました。

  • 既存作品部門

乱鴉の饗宴 上』(氷と炎の歌シリーズ)
【08下期ラノベ投票/既存/9784152089397】

2009年現在、全世界最高峰ライトノベル氷と炎の歌』シリーズ待望の新刊!
ケタ違いな規模の世界設定、例外なく魅力的な数多のキャラクター。
並行して走る様々なストーリーを、まるで大スクリーンの最前列で見ているかのような「映像」で魅せてくれる。
一旦読み始めたら、もう止められるものではありません。劇薬注意!


『りべんじゃー小戦争 〜まち封鎖』
【08下期ラノベ投票/既存/9784062836746】

りべんじゃー小戦争 ~まち封鎖 (講談社BOX)

りべんじゃー小戦争 ~まち封鎖 (講談社BOX)

前作『くうそうノンフィク日和』から短期間で恐ろしいほどの上達ぶり。
ライトノベル世界を「外」から俯瞰する、もはや物語に関われないアラサー男(最近の悩み=残尿)の物語。
同年代の(特に残尿が気になる)方、ライトノベルの「箸休め」に、ぜひ手に取って頂きたい1冊です。


以上、っと。対象期間中に「読んだ」作品だと、これはもう圧倒的に『マルドゥック・スクランブル』『マルドゥック・ヴェロシティ』なのだけど、まあ対象外だから仕方茄子。