報告:客注リードタイム

調べますた。結果は以下の通り。

  • NOCS注文:平均調達日数7.8日。王子在庫があった場合に限定すると5.1日。基本的に王子在庫アリならば4〜5日で、版元からだと9〜10日。王子在庫アリの場合は休日を挟んだ場合の遅延含みで上記の数字に。王子在庫無し(で且つ「版元在庫アリ」)の場合、版元によって搬入が異常に遅い場合(調達日数14日前後)や、搬入予定日が2〜3回延びる場合(原因不明)のデータが足を引っ張っています。ちなみに王子在庫アリに限定したヒット率は14.3%。低い・・・
  • 本やタウン:平均5.4日。基本的にNOCSの王子在庫アリと日数は同じなのですが、コミックの複数巻まとめ買い注文等の場合、一部が版元調達でも一括で注文してしまう(調達日数7日前後)事があるので、そのデータの影響で上記日数に。ちなみにヒット率は19.6%。思った程高くないですね。
  • FAX注文:上2つでダメなら基本的にFAXです。平均11.1日。データを目で追うと、7〜9日前後で入荷するものと、2週間程度かかるものに大別されそうです。版元別の分析はしてませんが、地方小経由とかは基本的に遅い傾向がありますね。
  • s-book:平均9.6日。主にバックナンバーで2週間程度かかっているデータがあります。
  • BookOrderNet:平均13日。BoN遅いなー。主に雑誌のバックナンバーだからでしょうか?出荷状況をチェックすると、理不尽に「出庫待ち」で止まってるデータが割とありますからね。
  • BookService:平均6.8日。流石にFAX注文より早いです。版元に在庫があることが確認できれば、これを使うのがベストでしょうか。発注の担当者に言わせると「品切調達不能の場合の連絡が遅い」って事なので。掛率の問題もあるので、その辺の数字次第でも積極的に使いたいです。

他、講談社の「webまるこ」や角川グループの「WEB HOT LINE」に関しては、サンプル数が少ないので対象から外しました。ちなみに1週間を越える注文は、全体の53.1%もあります。地方なので首都圏より時間がかかるのは仕方ないのですが、お客様の「堪忍袋容量」は大差無いですからね。1週間を越えてしまうのは辛い。本やタウンのヒット率が低いことからも、専門書や古い本の注文が多いという事情はあるのですが・・・それにしてもこの数字はどうか。ヒット率で言えば、田舎ほどAmazon有利の図式になってしまいますね。ヤマトのブックサービスを有効に使うのがカギかな。屈辱に耐えてAmazonを使う事も検討する必要があるかも(現状では洋書や絶版系のみ)。
流通の仕組み的な部分はこちらで何とも出来ない話。現場で出来るのは、店在庫のある類書を巧くオススメできるスキルを全員が身に付ける事くらいでしょうか。あるいは注文の場合でも、「似た内容でこっちの本だと、早く手に入りますよ〜」って提案出来るかどうか。文芸書や漫画等は無理ですけどね。究極的には客注の迅速化よりも、ツボを押さえた品揃えを考えるべきなんでしょうが・・・。